「投資に興味がある」、「アルバイトで稼いだお金を増やしたい」という学生さんもいると思います。そんな人には高い利回り(年間平均5~6%)でほったらかし投資ができるソーシャルレンディング投資がおすすめです。
ソーシャルレンディング投資は、株やFXのような広範囲または複雑な知識は必要ないので投資初心者でも始めやすい投資方法です。
しかし、
- そもそも学生はソーシャルレンディング投資をできるの?
- ソーシャルレンディング投資ってどんな投資?
- ソーシャルレンディング投資に危険はないの?
などが気になりますよね。
そこでこの記事では、
- ソーシャルレンディング投資とはどんな投資方法か
- 学生でもソーシャルレンディング投資に取り組みやすい理由
- ソーシャルレンディング投資で知っておくべきリスク
についてくわしく解説します。
ソーシャルレンディングとは投資家と企業を結びつけるサービス
ソーシャルレンディングとは、投資家とお金を借りたい企業をマッチングするサービスです。ソーシャルレンディング事業者はネット上で投資家からお金を集め、お金を借りたい企業に融資します。
融資された企業は元本と一緒に利息を返済しますが、その利息の一部が事業者の利益となります。そして残りは投資した金額に応じて投資家に分配されます。
ソーシャルレンディング投資では利回りと運用期間はあらかじめ決まっており、投資家は案件を選んで投資するだけです。
利回りは平均で年間5~6%と高く、一度投資したら満期になるまで何もする必要がありません。さらに、毎月分配金がもらえることもあり人気があります(Ownersbookのように配当は毎月ではない場合もあります)。
金利の高いネット銀行でも0.1%ほどしかないことを考えると、ソーシャルレンディング投資の利回りの高さは魅力的ですよね。実際に20万円を銀行に1年間預けた場合と、ソーシャルレンディングに1年間投資した場合を比較してみましょう。
銀行の金利が0.1%だとすると、利息は200円(税引き前)です。一方、ソーシャルレンディング投資の利回りを6%だとすると、分配金は12,000円(税引き前)になります。ソーシャルレンディング投資の方が60倍もお得ですね。
ソーシャルレンディング投資は学生でも始められる
ソーシャルレンディング投資は学生でも20歳以上なら始められます。さらに、少額から始められること、事前知識がそれほど必要ではないこと、放っておいても配当がもらえることから学生にも向いています。
ここからは、学生でもソーシャルレンディング投資に取り組みやすい理由をくわしくお話ししていきます。
20歳から投資家登録ができる
ソーシャルレンディング投資をするにはまず、ソーシャルレンディング事業者で投資家登録(口座開設)をする必要があります。
だれでも投資家登録ができるわけではなく、いくつかの条件があります。
たとえばSBIソーシャルレンディングという事業者では、
- 国内に居住していること
- 成人(20歳以上)であること
- 必要事項に同意すること
- SBIソーシャルレンディングの投資適合性基準(非公開)を満たしていること
が条件です。
そしてOwnersbookという事業者では、
- 国内に住んでいる方
- 申請段階で20歳以上75歳未満の方
- OwnersBookの審査(基準は非公開)を通過した方
が条件です。
このように各事業者で条件はすこし違いますが、基本的な条件は次の3つです。
- 国内に住んでいること
- 20歳以上であること
- 事業者独自の審査に通過すること
そのため、20歳以上であれば学生でも投資家登録の申請が可能です。
ただし、投資家登録する際には各事業者でそれぞれ独自の審査があります。投資家登録の申請が受理されるかどうかは事業者の判断によります。
1万円から始められる
ソーシャルレンディングの最低投資金額は多くの会社で1万円です(Fundsという事業者なら1円から)。少ない金額から始められるので、学生さんでも取り組みやすいですよね。
まずは少額で始めて様子を見てから、徐々に金額を増やすようにしましょう。
知識があまり必要ない
投資と言えば株やFXなどが有名ですが、これらの投資方法は事前にある程度の知識を頭に入れておく必要があります。また、投資した後も情報収集などが必要ですし、売買の判断もしなければいけません。うまく運用していくには経験も必要です。
一方、ソーシャルレンディング投資では株やFXほどの知識は必要ありません。もちろんソーシャルレンディングの仕組みや事業者・案件の選び方などを知っておかなければいけませんが、株やFXよりも気軽に始められます。
放っておいても配当がもらえる
学生さんは授業やアルバイトで忙しいと思いますが、ソーシャルレンディング投資では放っておいても分配金が毎月もらえます(Ownersbookのように毎月ではない場合もあります)。
一度投資したら満期になるまで何もする必要がないので、配当をもらいつつ学生生活を楽しむことができます。働かなくてもお金が増えていくので、アルバイトの時間を減らせるかもしれませんね。
ソーシャルレンディング投資の知っておくべきリスク
利回りが高い上にほったらかし投資ができるソーシャルレンディングですが、投資なのでリスクは当然存在します。まず、ソーシャルレンディング投資に元本保証はありません。
ソーシャルレンディングでは、事業者が投資家からお金を集め、企業にお金を融資することで利益を得ます。ですが、融資された企業が事業の失敗などでお金を返済できないことがあります。これを貸し倒れ(デフォルト)と言い、最悪の場合は元本の大半が戻ってきません。
ですが、次のような対策を取ることで貸し倒れのリスクを減らせます。
1つの案件に集中投資するのではなく分散投資を心がける
担保や保証付きの案件に投資する
また、ソーシャルレンディング事業者のHPに掲載されている予定利回りですが、「企業への貸付金利」から「ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬」を引いた数字です。
予定利回り=貸付金利ー営業者報酬
SBIソーシャルレンディングでは、貸出金利を公開しています。たとえば、貸付金利8.5%(年間)から管理手数料率1.5%(年間)を引いた7%が予定利回りです。
貸付金利は予定利回りよりも高いので、予定利回りが高くなるほど企業の負担は増えます。利回りが高いと貸し倒れのリスクも高まるので、利回りの高さだけで案件を選ぶのは避けましょう。
さらに、事業者リスクもあります。事業者自体が倒産してしまうと、運用中のお金や口座(ソーシャルレンディング事業者の投資口座)に預けているお金を回収するのは難しいです。信頼性の高い事業者を選び、複数の事業者を利用した分散投資を心がけましょう。
なお、ソーシャルレンディング投資では一度投資したら満期になるまで解約できないので、途中でお金を引き出せません。必ず余裕資金で投資するようにしましょう。
まとめ
ソーシャルレンディング投資は、20歳以上であれば学生でも始められます。事前知識はそれほど必要なく、1万円から始められるので学生でも取り組みやすいですね。さらに、放っておいても分配金がもらえるので、学生生活が忙しくても資産運用ができます。
ですが、ソーシャルレンディングは投資なのでリスクは0ではありません。ソーシャルレンディング投資に元本保証はないので、貸し倒れが起きると最悪の場合は元本の大半が戻ってきません。また、ソーシャルレンディング事業者自体が倒産してしまった場合も、元本を回収するのは難しいです。
しかし、以下の対策を取ることでリスクを減らすことはできます。
- 分散投資を心がける
- 信頼性の高い事業者を選ぶ
- 利回りが高すぎる案件(10%以上など)は避ける
- 担保や保証付きの案件に投資する
- 余裕資金で投資する
リスクを十分理解したうえで、ソーシャルレンディング投資を始めましょう。
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