ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディング投資での元本割れとは?防ぐための対策を紹介!

高い利回り(平均5~6%)とほったらかし投資ができることで人気のソーシャルレンディング投資。しかし、投資なので当然元本割れのリスクが存在します。

それでも、できれば資産を減らさずに資産運用したいですよね。ソーシャルレンディング投資では、きちんと対策を取ることで元本割れのリスクを抑えられます。

そこでこの記事では、

  • ソーシャルレンディング投資での元本割れとは
  • 元本割れのリスクを減らす対策

についてくわしく解説します。

ソーシャルレンディング投資での元本割れは貸し倒れ


まずソーシャルレンディングとは、「お金を増やしたい投資家」と「お金を借りたい企業」を仲介するサービスです。ソーシャルレンディング事業者はネット上で投資家からお金を集めて、お金を借りたい企業に融資します。

融資された企業は元本とあわせて利息も返済します。この利息の一部を事業者が営業者報酬として取り、残りは投資家に分配されます。

そして元本割れとは、「運用後の金額が元本(投資した金額)を下回ること」を言います。

ソーシャルレンディング投資では、融資された企業の事業が失敗した場合や倒産した場合、お金を返済できないことがあります。これを貸し倒れ(デフォルト)と言い、最悪の場合は元本の大半が戻ってきません。これがソーシャルレンディング投資での元本割れです。

ソーシャルレンディング投資に限らず、投資は出資法により、元本保証を謳うことは禁止されています。貸し倒れが起きれば、元本割れの可能性が高くなります。

ソーシャルレンディング投資での元本割れの実例

次に、ソーシャルレンディング投資で実際に起きた元本割れについて紹介します。

ラッキーバンクという事業者は高い利回りと全案件が不動産担保付きということで人気でした。
しかいs,金融庁から行政処分を受けたこともあり、すべての案件で分配金の遅延が発生しました。
結局、債権を譲渡しましたが元本の3割ほどしか戻ってきませんでした。その杜撰な対応から集団訴訟を起こされて、現在はソーシャルレンディングは廃業状態です。

一方、大手SBIグループ企業が運営しているSBIソーシャルレンディングでも元本割れが発生しましたが、対応には大きな差がありました。
延滞が起きたことをすぐに投資家に知らせ、元本の償還状況も投資家に随時報告していました。不動産担保を競売にかけ、延滞発生から約4か月という早さで融資金額の約9割が戻ってきたことで、誠実な姿勢を見せました。

元本割れが起きたとしても、誠実に対応してくれる事業者なら元本の損失を軽減できますね。

ソーシャルレンディングで元本割れを防ぐための対策


ソーシャルレンディングは投資なのでリスクは0にはできませんが、元本割れのリスクを抑えるための対策は取れます。

ここからは、その対策についてくわしく解説していきます。

信頼性の高い事業者を選ぶ

さきほど元本割れの実例で紹介したように、貸し倒れが起きた場合の事業者の対応には差があります。信頼性の高い事業者なら素早く対応してくれますし、元本割れが発生したとしても損失を軽減できる可能性が高くなります。

そのため、以下のような大手の事業者がおすすめです。

  • Ownersbook 東証マザーズ上場企業である株式会社ロードスターキャピタルが運営
  • クラウドバンク 第一種金融商品取引業登録を行っている証券会社が運営しており、元本回収率100%(2020年2月時点)
  • SBIソーシャルレンディング 大手金融グループであるSBIグループが運営

なお、Fundsという事業者では融資先を上場企業に限定するなど、独自の仕組みで元本割れのリスクを減らしているので信頼性が高く、大変人気があります。

利回りが高すぎる案件に注意

利回りが高いとそれだけ分配金も増えるので投資家には魅力的に見えますが、利回りが高すぎる案件には注意が必要です。

ソーシャルレンディング投資の利回りは平均で5~6%ですが、高い案件の中では、10%を超るものもあります。

ソーシャルレンディング事業者のHPで掲載されている想定利回りは、企業に融資される貸出金利から事業者の営業者報酬を引いた数字です。そのため、実際には想定利回りよりも高い金利で企業に融資されます。

想定利回り=貸付金利ー営業者報酬

SBIソーシャルレンディングでは、次のように貸付金利が公開されています。

「貸付金利8.5%(年間)」から「管理手数料率1.5%(年間)」を引いた7%が名目利回りです。

利回りが高くなるとその分だけ融資先の企業の負担が増えるので、貸し倒れのリスクが高まります。利回りが10%を超えていて、かつ担保や保証がない案件は避けた方がいいでしょう。

運用期間が短い案件を選ぶ

ソーシャルレンディング投資では利回りと運用期間はあらかじめ決まっており、期間が長い案件だと2年以上、短い案件だと数か月です。

ほとんどの事業者では、元本は運用後に一括で返済されます。そのため運用期間が長いほど、元本が拘束されている期間が長くなるので元本損失のリスクは高くなります。

運用期間が短い案件を選ぶと、それだけ早く元本が戻ってくるのでリスクは減らせます。

元利均等方式の案件を選ぶ

元本の返済方法には、元利均等方式と満期一括方式があります。ほとんどの場合は満期一括方式ですが、クラウドクレジットなどには元利均等方式の案件があります。

元利均等方式とは、元金+利息の返済金額が毎月一定になるよう調整する返済方法です。住宅ローンの返済をしている人は聞いたことがあると思います。

利息と一緒に元本が毎月返済されるので、損失を軽減するメリットがあります。ただし、元本が減ることで分配金が減るデメリットもあります。

満期一括方式の案件では、分配金の合計額は以下の式で計算できます。
投資金額(元本)×利回り×運用期間

しかし元利均等方式だと元本が毎月減っていくので、満期一括方式の案件より分配金の合計額は少なくなります。ですが、戻ってきた元本を再投資することで複利効果を期待できます。

できるだけ元本の損失を軽減したいなら、元利均等方式の案件が向いています。

担保や保証のある案件を選ぶ

ソーシャルレンディング投資では、案件に担保や保証が付いていることがあります。Ownersbookのように、すべての案件に不動産担保が付いている事業者もあります。

担保が付いている場合、もし貸し倒れが発生したら担保を売却してお金を回収できます。担保の評価額(いくらで売れそうか)については案件の詳細ページに記載されているので、投資するかしないかの判断材料にしましょう。

もし担保の評価額が融資金額を下回っている案件で貸し倒れが起きた場合は、元本割れになる可能性が非常に高いです。担保評価額と融資金額が同額程度または少し上回っている案件でも、評価額はその価格で売却できると確約するものではないので、売却時に下がる可能性もあります。

そのため、担保評価額と融資金額を比べて、担保評価額が融資金額を大きく上回っているほど、元本割れのリスクは減ります。

  • 担保評価額<融資金額 元本割れの可能性が高い
  • 担保評価額>融資金額 元本割れの可能性は低くなる

また、元本割れの実例で紹介したラッキーバンクでは、担保を適正に評価していなかったため元本損失の割合が増えたので、担保の評価額自体が妥当なのかについてもチェックしておいた方が安全です。

まとめ


ソーシャルレンディング投資で貸し倒れが起きた場合、最悪の場合は元本の大半が戻ってきません。これがソーシャルレンディング投資での元本割れです。

しかし、以下の対策を取ることで元本割れのリスクを抑えることができ、元本の損失も軽減できます。

  • 信頼性の高い事業者を選ぶ
  • 利回りが高すぎる案件には投資しない
  • 運用期間が短い案件に投資する
  • 元本の返済方法が元利均等方式の案件に投資する
  • 担保や保証付きの案件に投資する
  • 担保評価額と融資金額を比較する
  • 担保評価額が妥当か確認する

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