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FXの両建て手法とは?両建てのメリットとデメリットについて徹底解説!

「FXで「両建て」って聞いたことがあるけど、具体的にどういうことなんだろう?」

「FXで両建てをすると、どういうメリットやデメリットがあるの?」

など、両建て(りょうだて)とはあまり聞き慣れない言葉だけに、そもそもどういうことなのかよく分からないままになっていませんか?

また、株式投資においては両建てを使って株式優待を取得する手法が主婦の節約術としても知られていますが、FXで両建てするメリットはあまり知られていません。

今回は、「そもそも両建てとは何か?」という基本的な概要について紹介した上で、FXで両建てするメリットとデメリットについて解説していきます。

そもそもFXの両建てとは?


FXでの両建てとは、買いと売りのポジションを同時に建てることです。

例えば、ドル円を買った場合には、ドル円が上がると利益となり、ドル円が下がると損失になります。これは「買いポジション」と呼ばれます。一方、ドル円を売った場合には、ドル円が下がると利益となり、ドル円が上がると損失になります。こちらは「売りポジション」と呼ばれます。

ドル円を両建てするということは、買いポジションと売りポジションを同じロット数で建てることです。

ドル円が上がった場合には買いポジションの利益を売りポジションの損失が相殺し、下がった場合には売りポジションの利益を買いポジションの損失が相殺するため、ドル円がどのような動きをしてもプラスマイナスゼロとなります。

投資に詳しい人なら、「株式投資で両建てするのは株式優待がノーリスクで取れるメリットがあるから分かるけど、FXで両建てしても意味がないんじゃ?むしろ、スプレッドの分だけ損するだけなんじゃ?」と思うのではないでしょうか。

株式投資においては、権利確定日の前に両建てしておき、株式優待を低リスクで受け取る手法が広く知られています。

実は、FXにおいても両建てするメリットがあるのです。

FXで両建てするメリットとは?


「FXで両建てするメリットって何だろう?」という疑問を解消しておきましょう。

複数のFX会社で両建てしてスワップポイントを稼げる!

FXで両建てする最大のメリットは、スワップポイントが異なる複数のFX会社を使い分けて両建てすることで、スワップポイントをノーリスクで稼げることにあります。

スワップポイントとは、ある2国間の通貨を売買することによって生じる金利調整金のことです。

金利が高い方の通貨を買うとスワップポイントを貰うことができ、逆に金利が低い方の通貨を買うとスワップポイントを支払う必要が生じます。ドル円の場合は、ドルを買うとスワップポイントを貰うことができ、ドルを売る(円を買う)とスワップポイントを払う必要が出てきます。

さて、株式投資の配当金の場合には、どの証券会社で株を買っても貰える配当金は変わりません。SBI証券でトヨタ株を買っても、楽天証券でトヨタ株を買っても、マネックス証券でトヨタ株を買っても、貰える配当金は同じです。

しかし、実はFXのスワップポイントの場合は、FX会社ごとに貰える額が異なっています。

つまり、スワップポイントが多いFX会社で買いポジションを建てておき、スワップポイントが少ないFX会社で売りポジションを建てておけば、値下がりリスクをゼロにした上で差額のスワップポイント分が得になるということです。

節税対策になる

FXの両建ては節税対策として使える場合があります。

FXの利益に対する税金は分離課税の20.315%です。給与所得者でFXの年間利益が20万円以上、専業主婦や学生の場合には年間利益が38万円以上なら確定申告・納税する必要が生じます。

これは逆を言えば、給与所得者の場合は年間利益20万円未満、専業主婦や学生の場合には年間利益38万円未満なら確定申告・納税する必要はありません。

年間利益がこのラインより多くなっている場合に、両建てを節税対策に駆使することができます。

具体的には、年内中にある通貨ペアを両建てしておき、12月31日までに含み損がある方のポジションを決済することで、その年の利益を減らせます。年明けに含み益が出ていたポジションを決済することで、トータルでは損をせずに節税対策をすることが可能です。

ポジションを持ってみないと分からないことが分かる

やや上級者向けのFXで両建てするメリットとしては、ポジションを取ってみることで相場状況を体感できるようになるというものがあります。

FXでは、実際にポジションを取ってみないことには分からないことがあります。

「買いポジションを取っている人達はどういう気持ちなんだろうか?」「売りポジションを取っている人達はどういう感情でいるんだろうか?」という情報は、実際にそのポジションを取ってみないことには分かりません。

両建てすることによって、ノーリスクでそのポジションを体感することができるようになります。

実際に、そのポジションを取ってみることによって、「買いポジションを取っている側は心理的に相当苦しい。そろそろ天井かな?」「売りポジションはまだ含み損に耐えられそうだから、まだまだ落ちるだろう」といった、様子見しているだけでは分からなかった情報が得られるようになります。

そして、両建て後に、いずれかのポジションを増やすことによって、さらに大きな利益を育てていくきっかけにすることも可能です。

例えば、ドル円の買いポジションを持っていて、順調に上昇していたとしましょう。ただ、「これから下落局面に入るだろう」と思ったとします。

このとき、買いポジションを決済して様子見するのも、新たに売りポジションを建てるのも同じことです。ただ、新たに売りポジションを建てておくことで、買いポジションを建てたまま相場の値動きを体感することができます。

決済(利食い)してしまうのも、新たに逆側のポジションを建てて様子見するのも、同じことのように思えるかもしれません。しかし、さらに利益を伸ばすための相場情報が得られるというメリットもあるのです。

FXで両建てするデメリット


「FXで両建てするメリットは分かったけど、両建てにはデメリットはないの?」と思いますよね。FXで両建てするデメリットを抑えておきましょう。

スプレッド分の手数料が多く掛かる

FXで両建てをする最大のデメリットは、FXの実質的な手数料であるスプレッドが2倍多く掛かることです。

特に、スプレッドは買いと売りの差であるため、両建てをする場合には、より重くのしかかってくることになります。

FXのスプレッドは、株や外貨預金といった他の金融商品の手数料より安いとはいえ、両建てする場合には無視できないものになります。

スワップポイントの差分が貰えるとしても微々たるものである

スワップポイントが異なる2つのFX会社を使って両建てすれば、スワップポイントの差分を受け取ることができます。

しかし、その差分といっても微々たるものであるため、よほど長期に渡ってスワップポイントを貰い続けない限りは、大きな利益を期待することはできません。

また、FX会社のスワップポイントは常に変動しているため、いつスワップポイントの差分がなくなってもおかしくありません。

スワップポイントが異なる2つのFX会社で両建てをしてスワップポイントの差分を稼ごうとしても、スプレッド分の負担をカバーすることも難しいというのが実態です。

まとめ


今回は、「そもそも両建てとは何か?」という基本的な概要について紹介した上で、FXで両建てするメリットとデメリットについて解説してきました。

FXで両建てするメリットとしては、複数のFX会社を駆使してスワップポイントを稼げることや節税対策になること、ポジションを取ってみると相場状況を体感できることが挙げられます。

一方、FXで両建てするデメリットとしては、実質的な手数料であるスプレッドが2倍多く掛かってしまうことが挙げられます。

両建ては、株式投資においては株主優待をノーリスクで得るために主婦やサラリーマンの節約術として広く使われていますが、FXにおける両建てはあまりポピュラーなものではありません。

ただ、値下がりリスクをほぼゼロにした上でスワップポイントを稼げたり節税対策になったりと、FXでも両建ては上手く使えば有効な手法です。

FXにおける両建てのメリット・デメリットを抑えた上で、両建てを使いこなしていきましょう!

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